月火とヨガに行ったので筋肉を休ませるため、今日はヨガには行かず映画に行くことにした。
仕事も落ち着いていたので定時であがり、新宿へ。テアトル新宿で「寝ても覚めても」を観た。10年前に見たら「うへえ」と嫌悪感を抱いたであろう主人公を違う目線で見ることができる自分に気がついた。本人も、伴侶も、周りの友人たちもみな「主人公が致命的にやらかした」と思う出来事が起きた後でも、夫婦はそのまま関係を続けていけるのか。って、この二人は入籍直前であの出来事が起きたので、正しくは夫婦ではないんだけど。
昔だったら「無理。絶対無理。はい終わり、終わり終わりー!解散!!!」となったと思う。あの映画の終わり、向き合わずに並んで水かさの増した川を眺める二人。不穏の空気のまま映画は終わる。特に夫(予定)の方は主人公に対して怒りや不信感を隠さない。
でも、わたしは案外あの二人は続くのではないのではないかと思った。婚姻関係が成立したり破綻するのは、0か100の時だけではないと実感するようになったからだ。「この先お前のことは心から信用なんてできないぞ」というようなことを夫が言う。心から信用なんてしていなくても婚姻関係は継続できるのだ。というか心から信頼し合っている夫婦ってそんなにいるものなのかな?とも思えた。あの映画は、そういう夫婦のあり方が良いとも悪いとも言ってなくて、「ただそうなった」と写していて良かった。ただ、明るい家庭、良き妻良き夫のロールプレイからの解放を示唆していた。ハッとした。夫婦でい続けても、別れてそれぞれの道を歩んでもいい。役割を演じるのではなくて、自分の意思で自分の進む道を決めるたくましさ、太々しさがいつまでも胸に残る作品だった。今、見て良かったな。