20181128

忙しくて日中の記憶があまりない。

 

通勤時に読んでいるジェーン・スー「生きるとか死ぬとか父親とか」が面白い。後半に差し掛かるにつれ、スーさんの内側がどんどん露わになる。いつも軽妙な語り口で話しているあの人も、プライベート、こと親に関しては本当に「娘」なんだなと思う。

わたしは自分の家族との関係が破綻している。父親や兄夫婦とは10年以上没交渉、母親とも半年ほど連絡を取っていないし今後深く関わるつもりもない。こういう家族になったのはわたしが悪いのか、わたしはこれからどうするべきなのかというのは考えないようにしていてもたまに頭をもたげてくる。だから、スーさんが父親と向き合い、亡くした母親の知らなかった面を掘り下げ、父親に対してできることをやり、できなかったことをつまびらかにするのを読むのが少し怖いような気持ちもする。「じゃあわたしはどうするの」と問われてもいるようで。そんなつもりはないと思うのだけど、文章は読み手の内面を照射する。