晴れ。昨日の雪があっという間に溶けていき、いつもの様子に戻っていた。アイスバーンになったら大変なので、暖かい日になってくれてとてもありがたい。
午前中はちんたら家事をする。
バレンタインのチョコレートが届いた。と言っても夫はそんなにチョコレートを食べないので小さい箱1つで、残りは全部自分用。こんなにたくさんチョコレートを買ったのは初めてで、いそいそと広げて写真を撮った。
痩せるぞ!と昨日日記に書いたばかりだが、痩せつつチョコも食べるぞ!に訂正。
高島屋のオンラインショップで買ったのだが、ブランド毎に梱包するようで高島屋の小さな段ボールが5個届いたのには驚いたしちょっと恥ずかしかった。
リビングのソファに置いてあるクッションカバーの柄がなんとなく気に入らなくなったので、新しく買い替えた。3年使ったしもう良いであろう。新しいカバーは手触りが柔らかくて身を預けるのも心地よい。クッションと言えど手触りも大事なのだなあ。
そして、ベッドのヘッドボードに置く背もたれクッションを導入してみた。おしゃれさはないけれど、スポンジクッションの専売メーカーの製品なだけあって程よい硬さでしっかり背中を支えてくれてとても楽。
スポンジ専門店ソフトプレン:【読書用クッション】ベッドの上で使用するクッション
モデルの女性が昔よく遊んでいた友だちに少し似ていて懐かしい気持ち。
我が家にはテレビが1台しかないため、夫と使いたいタイミングがかち合うことも多いし、夫が在宅で残業中はテレビ自体を使いにくい。これでゲームをしたい時やタブレットでドラマを見たい時にベッドで快適に過ごせるようになったので嬉しい。本や漫画を読むのにももちろん便利。涙ぐましい努力ですわ我ながら…。
午後は、「イニシェリン島の精霊」を見に行った。想像していたよりずっと辛かったけど、いい映画だった。
(以下ネタバレ感想)
アイルランドの内戦のことを頭に入れてから見た方がいいのかなと思ってざっとおさらいしてから臨んだんだけど、前半は「これ内戦と関係あるの??どっちも極端だしやだな〜」と思っていた。でも中盤の「アッほんとにやりやがった!!!」(実際場内からアッッみたいな声が聞こえてきた)の展開からどんどん事態は深刻に。終盤の出来事が、個人的にすごくキツくてスクリーンを見ながら嗚咽してしまった。
己の主張を頑なに相手にぶつけることは一種の暴力だ。わたしは見ながら「自分がこんな風に一方的に断絶されたら、こんな暴力を振るわれたら、どう振る舞うだろうか?」と思っていた。
暴力は報復を生み報復はさらに暴力を生み犠牲はエスカレートするばかり。「後に引けなくなる」とはこういうことなんだ、そしてこの形で引き起こされることもあるのが「戦争」なんだ、諍いがエスカレートすると、当人の周りの全く罪のない存在に被害が及ぶことがあるんだ、というのに改めて頭がガーンとなりながら帰った。
おそらくこの映画はアイルランドのプロテスタントとカトリックの対立による内戦のことを指した話なんだろう。幸運にも戦争を直接体験したことがない身としては戦争は国と国の対立であり、どこか自分ごとと捉えず個人の概念とは切り離した感覚があった。しかしこの映画を見て結局人と人の関わりから戦争は起こるのだと突きつけられた気持ちになった。
この映画がすごいのは、内戦の寓話であると共に、すごく奇妙なんだけど真に迫る人間模様が描かれていて、それだけで異常なスリルがあり手に汗握ってしまうこと。監督の手腕なんだろうな、すごいな。
主人公が自認していたはずの「良い人であること」が一連の出来事であっさりとグラグラする様を見て、戦争犯罪がまかり通っていたのも納得してしまった。人間の倫理観や思いやりなど状況次第で、吹けば飛ぶ脆いものなのだと。
気持ち良いラストなど見せてくれない皮肉な終わり方で劇場を放り出されてしまったが、それこそが監督の伝えたいことだったのかもしれない。
妹シボーンの未来に幸あれと強く思った。
あとこの作品にあの役で出たバリー・コーガン、信頼できすぎる!!!!