20191203

葬儀が終わった。母は近親者に見送られ、荼毘に付された。

今回の件で、人前で泣いて来なかったが最後の喪主の兄の挨拶で激しく泣いてしまった。兄も母に対してわたしと同じような罪悪感や後悔を抱いているのが痛いほど伝わってきた。身勝手な振る舞いをしていた頃で兄の記憶は止まっていたけれど、こんな立派な姿でいきなり上書きしてくるなんて。それだけ長い間家族がバラバラだったことを思い知る。泣きすぎて鼻の奥がツンと痛い。いろんな親戚に肩をポンポンと優しくたたかれた。

二十年ぶりに父とも再会した。会わないうちに驚くほど痩せこけており、どこをどう見ても立派な老人だったが、口を開けば理屈屋の父そのままだったのでほっとした。昼間何をしているのかと聞いたらインターネットと聞いて笑ってしまった。わたし達と一緒じゃん。そうか、父はインターネットが得意な老人になったか。

今日は気温が上がると聞いていたのに、結局一日中震えるような寒さだった。

まだまだやることは残っているけれど、終わりが見えてきた。