「シン・エヴァンゲリオン」ネタバレ感想

・「さらば、全てのエヴァンゲリオン」なんて秀逸なコピーなんだ。

・めちゃくちゃ説明してくれるエヴァンゲリオン。めちゃくちゃ説明してくれるゲンドウ。あ〜風呂敷畳んでる!と感慨深かった。めちゃくちゃわかりやすく明るい映画だった。

・Qでシンジくんが「槍でやり直す……!!!!」ってイキるところがすごく好きなんですが、今回本当に槍でやり直してる!!!!!!!良かったね!!!!

・正真正銘エヴァンゲリオンの卒業式映画。作り手も、登場人物たちも、観客も。

・王道の父殺しの展開にグッときたし、安心した。

・パリ基地奪還、昨日YouTubeで冒頭を見てたのにやっぱりスクリーンで見ると感慨ひとしお。アクションが気持ちいい〜!使徒がきちんとキモい〜!これだけでもう最高だよ。

・第三村でトウジが出てきてもう泣いた。14年経ってる〜!委員長と結婚したの〜!おめでとう〜!ケンスケが出てきてもまた泣いた。彼らがきちんと大人の姿で登場する度に自分もまたエヴァの物語を見始めてから歳をとってることを意識させられた。同時に彼らが大人にならざるを得なかったことも思うと泣ける。

・第三村のLOHAS的な描写が出てきて安モのターン!!!!と思ってたら「オチビさん」トドメを刺された。でも、日々同じことの繰り返しで生活を、命を紡いでいく描写をエヴァンゲリオンで見るなんてと思ってまた泣いた。この時点でもうこの映画はハッピーエンドだろうなと確信した。庵野さん、結婚して子どもができて良かったね。別に結婚することや子どもを持つことだけが幸せだとは思わないけれど、家庭を持つことによって安寧が得られたならそれはそれで素晴らしいなと思う。

・第三村のシークエンスは、災害からの復興とシンジくん自身の回復を同時に描いていてとても好きな場面。猫もたくさんいたね。

・アスカにはとにかく今回こそ幸せになって欲しかった。だから途中13号機に屈した時に「またか…」と悔し涙が止まらなかった。でも、最終的にアスカも解放されていたので良かった。ケンケン、やるな!確かにあれだけほぼ半裸でウロチョロされたらね!(違う)アスカ、ちゃんとシャツの前止めなよってずっと思ってたよ!ケンスケは今は亡き加持さんの役割みたいだった。アスカは昔加持さんへの憧れを持っていたし、そう考えると割としっくりくる。

ミサトさんは、母の設定が加わってなんかもう最強だよね。泣いちゃうよ。Qの時あんまり態度が変だったから旧劇の後がQなんて説が生まれてたんだよミサトさん。SW最後のジェダイのアミリン中将みたいな散り際に涙。また泣いてる。ずっと泣いてる。

・そういえば最初歳上だったミサトさんを一旦追い越して、その後また追い抜かされて終わった。年月よ。

・解脱後のシンジくんによるゲンドウへのカウンセリング、良かった。ゲンドウの内面はなんとなく分かってたけど、まず父子で対面できたのが胸熱ですよ。予告で見ていた13号機と初号機の対決は、13号機に誰が入ってるんだろう?って思ってたから、ついにゲンドウ自分の手を動かすか!!と盛り上がった。ゆけゆけオイディプス!心象世界でのタイマン、ファンサービスたっぷりで楽しかったな。

・渚司令ってなんなんです???海洋環境研究所的なところの組織の司令官ってことなのかな??あそこの場面で若干場内がザワッて空気があった。

・ラストの神木くんの声の件はツイッターでチラッとネタバレを見てしまっていた。でも、実写パートで神木くんが出てくるとかだったらかなり厳しい〜と思って臨んだらそうじゃなかったので良かった。マリを選んだことについてはレイでもアスカでもない、「運命を仕組まれた子ども」だったシンジくんが自分で選んだ、自分の人生を歩み始めたということだろうからもう「おめでとう」としか言えない。

・今までエヴァの物語は一通り追ってるけどそこまで熱心なファンでもなかった。でも20年近く追っていた物語のキャラクターたちのことを憎からず思うのは当然で、もうみんなが愛おしくて泣いてばかりいた。もう終わりなんだと畳みかけられるような展開が寂しくて、でもみんなが苦しみから解放されるなら嬉しいし、みんなに幸あれと思った。

宇多田ヒカルの主題歌がこんなにゲンドウのことを歌っているのに全然気付いてなかった。

・はー胸いっぱい。寂しい。でも見て本当に良かった。