2023年に観た映画ベスト10。劇場で観たのは36本。今年もいい映画がたくさんあって10本に入りきらなかった映画もいくつか。
1位「エンパイア・オブ・ライト」
とにかく他人事と思えないオブザイヤー。見ていて楽しいとか、物語として面白いとか、映像が美しいとか、実人生では見られない光景を見せてくれるとか、映画の魅力はたくさんあれど、こうやって自分の心に明かりを灯してくれる作品に出会えると、映画が好きで良かったと思う。映画の冒頭のモーニングルーティーンの息をのむ美しさも素晴らしかった。
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2位 THE FIRST SLAM DUNK
この作品を見ていなかったら、今こうして滋賀レイクスを応援していることもなかった。映画を見て前シーズンのBリーグの試合を見に行き、夏のW杯で川真田選手を知り、10月から川真田選手が所属する滋賀レイクスを応援するようになって3か月。とっても楽しい一年だった。作品としても素晴らしかったしとかけがえのない体験のきっかけになったこの作品のことはずっと忘れられないと思う。井上雄彦先生ありがとうございました。
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3位 「ザ・フラッシュ」
ヒーローのオリジンもので一番好きな作品になった。いとおしい一本。
エズラ・ミラーのギャラ2倍の働きぶりは必見だよ。高速移動のルックもかなり好きな感じだった。
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4位 「グランツーリスモ」
今年はCOVID-19に罹患して寝込んだ期間があって、快気祝いに観た作品。そんなコンディションだったこともあって、シンプルで王道のストーリーがとても心に沁みたし、元気が出た。ニール・ブロムカンプ監督がこういう職業監督的な作品を手掛けるのは意外だったけれど、腕の確かさを知らしめる一本。デビッド・ハーバーの名優ぶりを堪能できたのも嬉しかった。
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5位 「フェイブルマンズ」
スピルバーグの半自伝的映画というから青年が映画と出会って紆余曲折あって才能を発揮する話なのかと思ってノコノコ劇場に出かけたら、とんだ家族地獄ものが始まって頭をぶん殴られた一本。地獄だけど最高でした。スピルバーグ監督への畏怖の念が高まった。
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6位 「君たちはどう生きるか」
映画としては歪な部分もありすぐれた映画というのとは違うと思うけれど、わたしは宮崎駿監督の「老い」と「世代交代」が色濃く出たこの一本がかなり好き。「つじつまが合わないけれど見ていて楽しい」を作れる監督はやっぱりすごいと思う。
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7位 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」
これはこのVOLUME 3単体というよりシリーズ3作全体に向けての評価かもしれないけれど、無事に完結したことと、このシリーズで与えてくれたいろいろの楽しさに感謝して。彼らが家族になっていく様を見せてくれてありがとうの気持ち。
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8位 「イニシェリン島の精霊」
対人関係において「後に引けなくさせる」ことの行きつく先を寓話的に描いた作品。頭をガーンと殴られたような感覚オブザイヤー受賞。マーティン・マクドナー監督の作品はこれからも追いかけたいと思う。
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9位 「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」
まだ完結していないけれど、トム・クルーズ現人神ぶりを堪能できたので。
ストーリーは正直ガバガバなんだけど、愛嬌のあるガバガバぶりなのがうまいなと思う。広げた風呂敷を後編でどう畳むのか楽しみ。
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10位 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
大好きな友だち二人と観に行ったことや、この映画を通して出演者たちの実際の世界に広がっていったバックストーリーを含めて2023年で印象的だった作品。ポップカルチャーの洪水のような情報量、シンプルで優しくて力強いメッセージ、いとおしい。
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以上10本でした。今年はエンタメ感の強いシンプルなものを多く選んでいたような気がします。COVID-19の影響下にあった世の中が次のフェーズに進み、以前のような生活にほぼ戻ってきたことも影響があるのかもしれない。
ちなみに10本に入りきらなかったけれど良かった映画として他に「生きる LIVING」、「首」、「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」、「バービー」、「ノースマン 導かれし復讐者」という感じです。