20230901 嗅覚障害観察日記

晴れ。暑いね。

昨晩気が付いた嗅覚障害は一晩経っても当然変わっていなかった。ついついあちこち嗅いで回ってしまう。

今日は一日食べたものから嗅覚判定をしていた。

朝ごはんにはインスタントスープとトースト、ヨーグルトを食べた。

インスタントスープは味はするけれど匂いが分からないぶん味がぼやけておいしいんだかおいしくないんだかよくわからない。そういえばこのインスタントスープ、賞味期限が切れていた。

オイコスは変わらぬおいしさだった。オイコスは香りは別に楽しまないもんな。ヨーグルトは頼りになりそうだ。

トーストは焼いた香ばしさがおいしさの要素として大きいから、香りが欠落しているとおいしさが半減する模様。

昼には、グリーンカレーを食べた。グリーンカレーには鶏もも肉を入れているのだが、なんとも肉がおいしくない。もぎゅもぎゅとして味がよくわからない。できれば食べたくない。いきなり肉嫌いの人になった気分だ。

肉のおいしさは過熱した際に発生するメイラード反応由来の要素が大きいのだろうか?それともそもそも肉の味を感じる機能に支障がある、つまり味覚障害も併発しているということなんだろうか。カレーに入った野菜は問題なし。しかし、カレーのにおいのしないカレーを食べるのは奇妙な体験だ。おいしいけどすごく間の抜けた味。

これまで嗅覚がない状態というのを体験したことがなかったので、どういう要素で「おいしさ」が成り立っているのか少し因数分解できるようでちょっと楽しい。

嗅覚障害があってもおいしく食べられる食事もあるはず、と思って夕飯はスーパーで見繕って帰ることにした。

昼に肉を食べておいしくなかったから、魚だとどうだろうと思ってぶりの照り焼きがごはんに乗っかった小さいお弁当を買った。昨日ラーメンを食べた時に醤油の味はやたらはっきり知覚できたので、照り焼きならば多少風味がしなくてもおいしく食べられるのではと仮説を立てた。

果たして仮説通りで、ぶりの照り焼きとごはんはおいしく食べることができた。照り焼きや煮魚はそもそも香りを楽しむというよりかは魚の生臭さを落として味を染み込ませるものだから、嗅覚障害中でも十分おいしく食べられるのかもしれない。あと米は頼りになる。炊き立てのお米の香りはわからなくても、甘みは感じられるので噛むと米のほのかな甘みが分かる。ほっとする。

ちなみにコーヒーはコーヒーの香りが全然しないけれど、コーヒー自体は案外普通においしく飲めた。コーヒーは香りが全て飲み物だと思っていたけれど、実は全然そんなことはないのだ。コーヒーにはコーヒーの味があって、コーヒーの味はおいしい。

しばらくはたんぱく質は魚とオイコスからとって、野菜は普通に食べ、基本は米に塩や醤油の味付けのものを合わせて食べるのがいいのかもしれない。和食じゃん。みそ汁は多分だしの味が分からず塩気オンリーと対峙することになって飲みづらくなるので無理して飲まなくても良さそう。あまり薄味のものを作ると一緒に食べる家族がかわいそうだし。

嗅覚障害は味覚障害と併発することが多いようなんだけど、幸い味覚が残ってくれて良かった。

今日はこんな感じで味の探検をしながら過ごしました。あ、仕事は結構忙しくてこんなに鼻も喉も咳もボロボロなのによく頑張るなと我ながら自分を褒めたいです。鼻炎と咳がつらいので早く寝ます。