20240219‐20240223 入院の記録(後編)

  • 2024/02/19 入院6日目(術後4日目)

ゴム掛けでは固定しつつも一部の歯は動かすように掛けているのだが、歯が動いて噛んでいるバイトプレートと合わなくなってきたようで午後から痛みが強くなってきた。NRS:6/10ぐらい。看護師さんに痛みを訴えてロキソニンに頓服のカロナールを追加してもらってもほとんど効かず、苦しい夜を過ごす。念のため診察で手術創からの感染が起きていないか確認してもらったが、問題なしとのこと。それは良かったんだが痛いのですわ。

ちなみに麻痺・知覚鈍麻は術後からかなり広範囲で起きている。口腔内の口蓋部、歯茎上下、下唇、顎先。左右の頬から顎にかけては油粘土を貼りつけたかのように動かしづらい。鼻と上唇の間(人中)は骨を切っているので全く動かない。つまり顎関節以外はあまり機能していない。開口は指一本分程度。薄いスプーンをそっと口に差し込んで食事をする。でも人間の適応力はすごくて、すぐ慣れてくる。

今日はケネス・ブラナー「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」を観た。ベネチアがゴシックホラーの舞台として暗い魅力を放っていた。このシリーズはポアロの戦時中の体験が裏テーマのようになっていて、おそらく続くであろう次の作品でどうなるのか気になる。

 

  • 2024/02/20 入院7日目(術後5日目)

痛みであまり眠れないまま朝を迎える。朝の診察で痛みを強く訴え、可能であればバイトプレートを外したい旨を伝える。先生によればゴム掛けで固定ができていればOKなのでプレートは解除となった。外した途端NRS:3/10ぐらいまで痛みが減った。食いしばりすぎている状態で痛かったのではとのこと。プレートめ〜!

プレートを使わなくなったら歯の根本がガーンと来るような痛みからむずむずジーンとした痛みに変わった。薬で完全に無痛になる訳でもないけど、ガーンよりジーンの方がまだ良い。このジーンと痛いの、親知らずを抜いた時とかこういう痛さだった気がするし傷の痛みってことなんだろうな。

そうそう、今日は朝ごはんにパンが出た。献立にスープがあるのを確認済みだったので、パンの耳はスープに浸してパン粥的に、柔らかい部分はジャムをつけて食べた。初めてまともに噛んで食事したら顎が疲れた。顎は疲れたが久しぶりのパンはおいしくて、嬉しかった。

今日はデヴィッド・フィンチャーファイト・クラブ」を観た。フィンチャー節はやっぱり気持ちいいな。男性がアイデンティティの確立のために暴力という手段をとりカルトとして先鋭化していくという話は、今観ると隔世の感があったが1999年頃の世の中の雰囲気にはぴったりだった気もする。

 

  • 2024/02/21 入院8日目(術後6日目)

NRS:1.5〜2/10。薬が切れると4ぐらいになる。

痛いと評判の抜糸が近づいてきて、プレッシャーだったらしく抜糸してものすごく痛い思いをする夢を見た。そんな予行練習なんてしなくてもいいんだよ。

歯磨きのコツを覚えたおかげで磨き残しがなくなり褒められるようになった。毛先が小さいタフトブラシ、持ってきておいてよかった!

昼にカットしたうどんが出た。

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うどんもおいしいかったけど、うどんのつゆがおいしすぎてため息が出た。刻んだお揚げと甘めのつゆの味、最高〜!思わずつゆまで完飲。うどん自体はしばらく短くカットしないと窒息しそうで、食べるのが危なっかしいなと思った。

夜、横になると下唇のビリビリ感が増す。日中はほぼ気にならない。体勢で神経が刺激されるのかな?あと起き上がる時に首の力で頭をあげると顎に負担がかかるようでめちゃくちゃ痛い。そのため、横向きになって腕をしっかり使って起き上がるようにした。ホットヨガを習っていた時もそうやって動くよう指示されていたのを思い出した。顎だいじに!

今日はギャレス・エドワーズ「ザ・クリエイター」を観る。ツッコミどころが多いのだが、絵面が叙情的すぎて「お、おう…」みたいな置いてきぼり感。とりあえず主人公は人の話を聞こうな?あんまりにあんまりだったので文句を友だちに聞いてもらう。とある場面でのレディオヘッドの選曲の「ちがう、そうじゃない」感。スクリーンで見たら映像に圧倒されてここまでブツクサ言わなかった気がする。

 

  • 2024/02/22 入院9日目(術後7日目)

引き続きNRS:1.5〜2/10。薬が切れると4ぐらいになる。

夜中から寝苦しくて違和感があったが、起きたら術後初の片頭痛。光が辛い!すぐ看護師さんに声をかけて片頭痛の薬を飲んで良いか確認してもらう。幸いOKが出たので飲んだところ、タイミングが間に合ったようで著効。やすらか〜。トリプタン製剤とロキソニンを飲んでしばらくすると顎の痛みがついに0になって衝撃を受ける。血管収縮作用のある薬は傷口の痛みにも効くのだろうか?それとも片頭痛が併発することで傷の痛みが増幅していたのが元にもどったということなんだろうか?不思議。トリプタン製剤は三叉神経の痛み成分の放出を抑える作用機序があるが、顎の骨を切ることで痛みが出るのも同じく三叉神経からなので、そのせいではないかと素人は予想する。

10時ごろに診察に呼ばれ、抜糸。ビビり倒していたが麻痺のせいなのかチクチク程度にしか痛みはなかったが、口を広げる時間が長かったのと緊張したのでやや疲れた。このまま発熱とかしなければ明後日退院できそう!朝の痛み止めで痛みが取れたままなので、このまま痛みゼロで残りの入院期間を過ごしたい。

午後、スコセッシの「グッドフェローズ」を観た。やっと最近スコセッシ映画の文法を楽しめるようになってきた。とても良かった。

続けてガイ・リッチーの「オペレーション・フォーチュン」も見た。ゆるくて入院中に観るにぴったりだった。

夜、バスケ日本代表のグアム戦を見る。川真田選手はロスター入り、しかもスターター!!!!初戦だからなのか仕上がっていない感じのする動きが目立ったが、後半から立て直し徐々に点差を開いていき快勝。最終的に友だちと3人でLINEでキャッキャやりとりしながら見たのが楽しかった。

 

  • 2024/02/23 入院10日目(術後8日目)

朝起きるとパンッパンに顔が腫れてて笑ってしまう。しばらくすると少しスッキリするが、膨らんでシュッとして膨らんでシュッとしてを繰り返して緩やかに元に戻っていくのだろう。昨日は片頭痛の薬セットで一旦痛みゼロになったが、午後からまたNRS:1.5〜2/10ぐらいの痛みが復活。

冷水で歯磨きをしていると昨日抜糸したあたりがめちゃくちゃしみて痛い。うがいしながらグウ〜〜と痛みを堪えた。神経の回復過程で知覚過敏が起きると先生は説明していたが、本当だろうか。本当に回復するのか半信半疑。

昼に「ベイビーわるきゅーれ」を観た。ドラマパートが共感性羞恥を刺激されて「んんん〜」となりつつも、アクションは素晴らしかった。そのうち2も観よう。

術後8日目でも麻痺の範囲はほぼ変わらず。焦らず回復を待ちたい。とりあえずもうちょっと痛みが落ち着いてほしいところ。話はそれからだ。

一日平和に過ごし、明日はいよいよ退院。看護師さんたちの態度も「だいぶ元気になってきた人」の扱いになってきた。予想していたほどピーク時の辛さはなかったが、痛みと鼻血と麻痺がしっかりと長く続き決して楽ではない9日間だった。それでもこまめにメモをしていくと少しずつ身体が回復していくのがよく分かって、自分で書いて自分が励まされた。退院後は一週間自宅で療養するが、仕事に復帰する頃には痛み止めを飲まずに過ごせるようになっていてほしい。

20240213-20240218 入院の記録(前編)

  • 2024/02/13 入院前日

在宅勤務。仕事が落ち着いていた日だったので、突発的な業務が発生せずに済んでよかった。上司に挨拶し、定時で終了。

夜、夫に改めて入院と手術のことを聞かれたので説明したりして過ごす。

  • 2024/02/14 入院1日目

入院は午後からのため、洗濯をしたり、当日詰める荷物を準備したりなどして過ごす。落ち着いているようでそわそわしていたのか食欲がバグってしまい、昼ご飯を食べ損ねたまま出発。荷物はキャリーバッグ、大きめのトートバッグ、リュック。ティッシュなどがかさばるので大荷物。

余裕をもって家を出たはずが荷物が多くて歩くのが遅かったりなんだりで時間ぴったりに病院に到着。これまで入ったことのない病棟に足を踏み入れる時は緊張した。

部屋は大部屋。窓際だった。

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ベッドのほかにキャリーのついた棚がついている一般的な病室。荷物を使いやすいようにしまったり、売店に必要なものを買いに行ったりなどして過ごす。病棟の看護師さん、麻酔医、オペ室の看護師さんが入れ代わり立ち代わりやってきて説明。既往、持病の確認が何度もされる。麻酔科の先生に、全身麻酔後の吐き気に対する制吐剤について質問。最近承認された効果の高い新しい制吐剤(オンダンセトロン、グラニセトロン)をこの病院では導入しているか尋ねたところ、導入しているとのこと。使ってはいるものの、一定数の患者さんは吐き気に悩まされているようだ。あまり期待しない方がいいな。

オペ室の看護師さんとの話では、片頭痛のことをやたら聞かれるのでなんだろうと思ったらその方も片頭痛で悩んでいるらしい。片頭痛予防の注射剤に興味があるようだった。頭痛外来は未受診とのことだったので、とりあえず頭痛学会の専門医のいる病院で診察を受けてみることを勧めた。頭痛の日数によっては内服の予防薬が適用になって痛みをコントロールできることもあるから、試してみてほしい…。片頭痛つらいよね。楽になりますように。

夕方診察に呼ばれ、手術で動かす顎の骨の移動量などの最終的な説明を受ける。

夕食は最初で最後の通常の食事。鮭の南蛮風など。バレンタインだったのでデザートはチョコレートムース。

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ありがたくいただく。しみじみとおいしかった。

夕食後、主治医がやってくる。明日手術の前にCTを撮りたいとのこと。急だな~。まあいいけど。

夜は普通に眠れる気がしなかったので、睡眠導入剤を処方してもらう。何の薬だろうと思ったらレンドルミンだった。睡眠導入剤を飲むのは何年ぶりだろう。薬のおかげでよく眠れた。

  • 2024/02/15 入院2日目(手術日)

6時に起こされる。絶飲かと思いきや、7時までは飲水可能。昨日渡された、経口補水液のような物を朝ごはん代わりに飲む。看護師さんの説明では「たんぱく質とかとったほうがいいですからね」とあったが、パッケージを見たらたんぱく質0だったので笑った。

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手術着に着替え、血栓予防のためのメディキュットのような着圧靴下、T字体(おむつ的なもの)を履く。

8時ごろ、診察に呼ばれる。その後、若手の担当医が病室にやってきて、点滴のルートをとり始めたが完全にてこずっている。嫌な予感。この予感は手術後的中していたことを知る。

手術は9時からだったが、9時に放射線科へCTを撮りに行く。戻ってすぐ、手術室へ。手術室の前でスタッフさんが「あっ来た来た~!間に合ったね!!」と声をかけてくれて手術RTAのようなバタバタ感。おかげで緊張がほぐれた。

手術室に入って、手術台へ。昨日片頭痛の話をした看護師さんの顔も見れてホッとする。手術台に横になるとあたたかいブランケットをかけてもらい、全身がふわっとリラックスするのを感じる。全身麻酔中は体温も下がるから温めるんだろうな。酸素マスクをかけられて、吸い込むと軽くむせた。「点滴から眠くなる薬を入れますね」と言われたところでバツンと意識が途切れた。映画でよくある、主人公が不意に襲われて意識を失いブラックアウトするのによく似ていた。

次の瞬間は手術が終わって、麻酔医に「手術が終わりましたよ」「この動作はできますか?」とあれこれ聞かれる。朦朧としながらも反応できたようで、人工呼吸器の挿管が解除になった。これはまともに意識があると苦しすぎるやつ。まだ経鼻のチューブと口腔内の傷口につけたドレーンがついている。左右の腕には点滴。点滴は最初のルートはやはり失敗したらしく別の個所に取り直し、さらに保険で反対側の腕にもルートが取られていた。最初のルートはひどい内出血。あちゃー。

手術が終わってすぐ、麻酔が切れてきたのか痛みが強くなってきた。朦朧としながら、頭の中でアンパンマンの頭が膨らむイメージ。NRS(Numerical Rating Scale)でいうところの8~9/10ぐらい。破裂しそうに痛いということだったんだろうか。声を絞り出して「痛いです…」と看護師さんに伝えると即座薬を追加してもらえた。痛みが落ち着くと、痰が大量に発生して息ができなくなりそうになる。そのたびにナースコールをして吸引してもらった。苦しかった。しかし、一番懸念していた全身麻酔の副作用である吐き気がないことに気がつき、思わずガッツポーズ。ありがとうオンダンセトロン!!!!!!!!!!!

意識もはっきりしてきたところで、胃洗浄して経鼻のチューブは抜去。うれしい!!!!痰の吸引は自分で行うようになり携帯も触ってOKになった。時間を見たら18時半。9時半前に開始して、もうこんな時間か。夫に手術が終わったことを連絡する。ひどい状態だが自撮りして送り付けた。割と手術直後としては元気な方だと看護師さんにも言われた。

手術の後はHCUで一晩過ごしてから病室へ戻る。夜には飲水もOKになった。導尿カテーテルが解除されるのは翌朝なので、ベッドからは動けない。38℃程度の発熱をしていたので、ひたすらクーリングしてもらう。あと貯血していた自分の血を返血してもらった。あとで出血量を聞いたら31mlだった。かなり少ない。出血量の多さが術後の辛さに直結するようなので、先生ありがとう……。

もともと当日はろくに寝られないと思っていたので30分ずつうとうとしたぐらいだったが、そんなものだろう、むしろ予想よりはるかにましな状態だと思った。頑張ったねわたし、死ななくて良かった。

  • 2024/02/16 入院3日目(術後1日目)

朝になって、バイタルのモニター類が外れ導尿カテーテルも抜去。歩行できるかチェック。割と普通に歩けたが、ベッドに戻ったら突然吐き気がやってきて初めて嘔吐。歩くことで患部から血が胃に落ちて、胃液と反応して吐き気が生まれるらしい。あと立ち上がっただけで鼻血が出る。

朝食から経口での食事が開始。

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といってもメイバランスやスープなどの液体のみ。ピンクの容器に入っているミルク味のような、でもなんとなく塩味も感じる謎の液体の味がすごかった。とにかく早く回復したかったので無理やり飲んだ。飲めない味ではないんだが、謎の味だった。

その後、パジャマに着替えて病室に戻る。わたしは元気な方だったので、介助なしで普通に歩けた。

病室に戻ってからは、液体の食事→うがい→看護師の体調チェック→うとうと→液体の食事→うがい→看護師の体調チェック→うとうと という風に時間が過ぎていった。

痛みはかなり強く、NRS:7/10ぐらい。体温も38℃弱が続く。痛み止めとしてロキソニン(粉薬になっていた)、患部の麻痺のためにビタミンB12のメコバラミン(粉薬)を一日三回服用。やや鼻詰まりをしていて息苦しいが、鼻呼吸ができないわけでもなかったのでまだましだった。完全に詰まってしまう人が多いようで、ここでみんな苦しむと言う。

  • 2024/02/17 入院4日目(術後2日目)

朝の診察でバイトプレートを装着し、ゴムかけが始まった。上の歯でバイトプレートを噛んだ状態で下の歯を合わせてゴムを5か所で固定。いわゆる顎間固定。ワイヤーでがっちりやるのかと思ったらゴムかけだったのでうれしかった。朝昼は前日のディストピア飯で、同じく気合で完食。痛みはNRS:6~7/10。顔の下半分がとにかく痛い。携帯で友だちや家族とやりとりはできても、動画を見る元気はなく、ラジオを聞き流すぐらいがちょうどよかった。ありがとうラジオ。特に聞きなれている「生活は踊る」のちょうど良さったらなかった。

この日点滴も全て終わったので、ルートごと外れた。夕方には口腔内のドレーンも外れ、シャワーが解禁になった。ドレーンを外す時に傷口から膿?を出すのに強く圧迫されて痛くて笑ってしまった。「小顔矯正みたいなエステってこんな感じですかね」と先生に聞いたら笑っていた。顔が見たことないぐらい腫れており、顔を洗うのも痛かったがシャワーはとにかく嬉しかった。

夜から、極々刻み食と七分粥に代わり、歓喜する。

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ごはんおいしい~~~。

段々と人間の生活を取り戻してきた。ただ、夜は痛みのせいでまともに寝られずとぎれとぎれに悪夢を見続けた。

  • 2024/02/18 入院5日目(術後3日目)

朝、頭痛で目が覚める。数日コーヒーを飲んでおらずもしかしてカフェイン切れだろうかと思い当たったので自販機でコーヒーを買い飲んだら落ち着いた。前日まではまともに使えなかったストローがちゃんと吸えるようになって、小さなことながら回復を感じてうれしくなる。

食事は引き続き極々刻み食。休憩しながらでないと食べきれないが、気合で完食。しかし疲れる。トレーを戻しに行って一度休憩、歯磨きをしに行って一度休憩、という感じで休み休み過ごす。

歯磨きの時に顔をまじまじと見ると、腫れと内出血が大爆発していて特殊メイクのよう。

痛みはNRS:4~5/10。前日よりかはまとまった時間眠れて良かった。

入院中の数少ない娯楽、トマトジュース。

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後編へ続く!

20240224 退院

2/14から顎変形症手術のため入院していたが本日無事退院。

全身麻酔かつそれなりにリスクのある手術だったので、最悪の事態を想定して臨んだのだけどとりあえず退院できるまでに回復できて良かった。

現状では手術をした箇所の痛みは続いており、口は指1.5本分しか開かず、刻んだり柔らかい食事しか取れず、口腔内・唇・顎先の知覚鈍麻が残っている。どれも事前に聞いていた状態なので、焦らずゆっくり回復することを祈るばかり。口周り以外は元通り元気。

グロいのでリンクは貼らないがわたしの受けたルフォー1型骨切り術とSSRO(下顎枝矢状分割術)は素人からすると本当にえげつないことをする。痛みが続くのは片頭痛で慣れているけれど(つらいにはつらい)、人生でこんなに鼻血が出続ける日々があるとは。

手術によりわたしの交叉咬合かつ偏位のあった噛み合わせはかなり改善された。左の奥歯がまだ噛んでいないけれど、これは術後矯正で調整されると思う。

入院生活は、先生・看護師さん・その他院内スタッフさんのおかげで快適に過ごせてとてもありがたかった。医療福祉制度の充実は本当に本当に本当に大事だと思ったし、医療業界の片隅で働くものとして、仕事に復帰したら会社や社会に貢献できるようまた頑張ろうと思った。

入院中の日記は帰宅してからまとめて書きます。

20230206-20240212 緩やかに力を蓄える日々

20240206

雪で道が凍結していて出勤が大変そうなので急遽在宅勤務にする。

なんやかんややることが多くあっという間に一日が終わる。

夜には普通に歩ける程度に雪が溶けたようでホッとした。

 

20240207

術前最後の矯正科の診察。術後しばらく顎間固定をして口を開かなくするので全部の歯にフックをつける。思ったより不快感はないが、食べ物がものすごい歯に挟まる。

午後は出社。

 

20240208

出社。なんかバタバタして一日が終わったがこれと言って記憶なし。

 

20240209

術前最終出社日。あらかた締め切りを片付けたので間に合って良かった〜〜!ひとつぐらい落とすかと思った。

今週末、義妹の入籍の食事会があるのだが、入院直前なのでわたしは欠席。せめて手土産を持って行ってもらおうと仕事帰りに買いに行く。

買い物が終わって、「洞くつ屋」でビールとラーメン。スープの塩気が疲れた体に染み渡る。

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20240210

朝、夫が神戸に出発。3日間一人暮らしだ。

午前中は頭痛外来とかかりつけの歯科でクリーニング。先生が術前矯正がバッチリできていること、歯磨きもきちんとできていることを褒めてくれた。手術についても明るく励ましてくれて嬉しかった。がんばります。

午後、吉祥寺オデヲンで「哀れなるものたち」を見た。

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言いたいことが多すぎて友だちにあれこれ感想戦に付き合ってもらえて楽しかった。恐ろしく作り込まれ美しく高カロリーな映画。でも巷で言われているようなフェミニズムものとしてはわたしは受け入れがたく、かなり飲み込みづらいところもある分記憶に残る作品になった。女フランケンシュタインとして見るべきだったんだよなきっと。ちなみに手術の直前にマッドサイエンティストの映画を見るタイミングの悪さに我ながら苦笑いだ。

今日は17時から滋賀-静岡GAME1。柏倉選手とジャスティン・バーレル選手が復帰してくれてめちゃくちゃ嬉しい。コートにいるとものすごい安心感がある二人なのだ。復帰即大暴れするJBが元気すぎて笑った。4連敗から脱出!!

今日から川真田選手の顔プリントTシャツがホームで発売。オンライン未定なので残念がっていたら、親切なブースターさんが代行で買ってもらうので一緒に頼みましょうか?とのこと。入院中の病院に届けますよとまで…。お言葉に甘えて代行をお願いすることにした。一人で見に行った試合でもちょくちょく優しく声をかけてもらったりしているし、本当に温かい人が多い。このご恩はお返しします!

 

20240211

弱い頭痛がずっと続いてだるく、出かける元気がなかったのでちんたら家事をしつつ、入院準備をする。予定では12日間の入院であるのと、術後に必要なものが多くて荷物が非常に多い。

先日買ったコスメデコルテのトーンアップCCがとてもいい。程よいカバー力、マットすぎないツヤ感のある仕上がり。これと同じくコスメデコルテのルースパウダーで平日は十分だなあ。嬉しくて出かけないのにフルメイクした。

14時からは滋賀-静岡GAME2。今日は接戦。でも3点差で勝ち切った。何度も逆転されそうになるが、ここぞのところで昨日から復帰の柏倉選手のスリーが決まって何度もガッツポーズをした。

ちなみに川真田選手が体調不良でお休みだったのが心配。明日から日本代表の合宿が始まるのだ。大丈夫かな。

滋賀の試合の後、宇都宮-長崎や三遠-東京、川崎-茨城をザッピングしながら見る。どの試合も面白くて、なかなかテレビの前から離れられなかった。

深夜、バスケット女子日本代表、カナダ戦を途中から見る。ギリギリの攻防を制して、自力でオリンピック出場権獲得。かっこよかった〜!!

バスケって本当に面白いな。

 

20240212

いつもの時間に起きて猫らの世話と朝食、二度寝して10時までゴロゴロ。作り置きをしてから身支度して美容院。

入院前にストレートパーマをかけ髪を短くしてケアが楽になるようにしておきたかったので、今日は長時間コース。3時間半かかった。担当さんにどんな手術をするか伝えると、割とざっくばらんな、でも無神経ではない反応が返ってきたのでさすがだなと思った。長い付き合いなので、腫れ物扱いしてもらわない方が気が楽だ。

入院中に見られそうなNetflixのおすすめはあるか尋ねたら、恋愛リアリティショーの「脱出おひとり島」を選んでお勧めしてくれたので面白かった。担当さんは過去にあいのりメンバーに応募したことがあると聞いて思わず爆笑。想像できすぎる。

昼を食べ損ねていたので、てんやで天丼を食べた。天丼を食べると胃もたれするが、たまに食べたくなる。

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お腹もいっぱいになったので、100円ショップに足りないものを買い出しに行く。入院時にちょうどいいものがたくさん揃っている場所なんだな。でも目当てのものを探すのが大変だった。

帰宅後、あれこれ家事。大体荷造りは終わったので、あとは当日詰めるものだけ準備すればOK。

夜、夫が帰ってくる。お土産ののり佃煮がかわいい。個別包装で常温保存できるから入院中に使うのにピッタリ。素晴らしい。それを狙って選んだわけではなくたまたまなんだけど、嬉しい。

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直前になれば緊張で落ち着かなくなるかと思ったが、どんどん気持ちが落ち着いてきた。会社の上司や同僚、友だち、かかりつけの歯科の先生、滋賀の選手たち、同じく滋賀のブースターさん、美容院の担当さん、そして夫からちょっとずつ力をもらった一週間。わたしは周りの人たちに恵まれている。ありがとうございます。まあなんとかなるでしょうという気持ちになってきた。

これからは「気を確かに」のターン!

f:id:anoco:20240212230711j:image月がきれいな夕方でした。

20240201-20240205 衝撃のアルティーリ千葉戦

20240201

在宅勤務。ずっと家にいることで昨日までの疲れと体調不良から回復できた。

夜は好きな鍋つゆのごま豆乳鍋の素を使って一人鍋。うまし。

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20240202

連続頭痛が始まって3日目。ただロキソニンで軽快する軽いものだったので仕事にはあまり影響が出なくて良かった。午後は落ち着いていたのでそこから集中して残業し、締め切りが迫っていたスポット業務をまとめて片付けてから帰宅。これで来週は残業せずに済みそう。3週間ぐらい、通院で半休を取る時以外はほぼ毎日残業していたのでほっとする。

 

20240203-20240204

久しぶりに滋賀の試合を見に行く週末。しかもGAME1はいつもバスケの話をする宇都宮ブレックスファンの友だちと見に行った。滋賀の試合を友だちと見に行けるなんて!!!嬉しい。

15時tip offなので14時に現地で待ち合わせ。千葉駅から外房線で一駅の本千葉から徒歩15分と、まあまあな遠さだが滋賀ダイハツアリーナに行くことを思えば近いものだ。

本当は午前中は家事をしたかったが、二度寝してしまい何もしないまま家を出て東へ。

今日はB2リーグ首位独走中、勝率は驚異の9割超え、今季B1昇格が確実視されているアルティーリ千葉との今季2回目の対戦。開幕直後10月に滋賀のホームで対戦した際は2連敗したものの、2戦目は大接戦でダブルオーバータイムまでもつれ込んだ。試合中にバチバチが高まりすぎて友好的な態度ゼロだったりA千葉選手からのダーティプレー疑惑があったりと滋賀ブースターにはとにかく因縁の相手。一応東西の地区首位同士の対決でもある。

A千葉は設立3年の新興チーム。近くに千葉ジェッツというB1の強豪チームがあることもあり、差別化・セルフブランディングを徹底的に行っているチーム。

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チームカラーのダークネイビーにアリーナの雰囲気は統一され、ロゴはなんだかクロムハーツ風、試合前の紹介VTRはモノクロでスタイリッシュな映像、音楽はやや懐かしめのhiphopR&B、チームマスコットや選手の顔入りのグッズはなく、アリーナ内になぜかミラーボールがある。

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好き嫌いは分かれるだろうが、その徹底した世界観の作りこみはB2随一だと思った。グッズにお香があって、ほんのりLDHみを感じる。でも実際にホームを見てみて、その作り込みの徹底ぶりが良く分かって試合に行く前よりずっと好きになった。ミッションが明快で強いチームは好きだ。

A千葉は前年も昇格寸前のところでプレーオフ中に主力の外国籍選手が怪我で離脱して敗退し、昇格を逃している。そのため「今季は絶対に昇格」というミッションを課しているのだろう。10月に対戦した時よりもずっとチームとして完成されていて驚いた。

ええ、2戦とも滋賀は大敗したのです。40点近く点差が開いての大敗。こんな負け方を見たのは今季初めてだった。以前からの滋賀ブースターさんたちは「降格した去年の試合を見ているようだった」と肩を落としながら語っていた。

相変わらず主力メンバーが欠場、さらに怪我人も増えた上にGAME2はライアン・クリーナー選手がコンディション不良なのかプレータイムが5分程度。手負いも手負いの状態だった。でも、たとえフルメンバーでも今のA千葉には勝てなかったと思う。滋賀の選手たちもすごく頑張っていた。川真田選手は泥臭いディフェンスで奮闘していたし、キーファー・ラベナ選手も気を吐いたプレーを見せていた。湧川選手も相変わらずハッとする鋭いドライブをしていた。

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ただ、A千葉の選手たちはPGのゲームメイク、スピード、ディフェンス力、ゴール下の支配力、そして内と外の両方のシュート精度全てが上回っていた。外国籍選手3人はオールラウンダーで非常に非常に有能。またチームとしてもまとまっていて、外から思い切り打てるのもリバウンドを取ってくれる信頼感があるからなんだろう。最近特別指定選手で加入した黒川選手がハンドラーとして非常に有能で、PGの層の薄さがやや弱点だったところが完全につぶされていた。また滋賀を完璧にスカウティングしていた。超いいチームじゃん!多少プレーはやんちゃだったり、フロップ的なことをやる選手がいたりするけど、勝つために非情になるってことを徹底しているんだろう。

あまりに差があって、悔しいという気持ちにもなれなかった。むしろ「あ~滋賀もこういう風にやりたいんだよね」と羨ましく思うぐらい、うまくて強かった。元々強力なインサイドとディフェンス、そして確実なアウトサイドからの得点という形を目指すのは滋賀も同じなので、似たチームなのだ。でも今はこんなに差が開いているというのに愕然とした二日間だった。

滋賀はこれで4連敗。西地区の首位からも3位へ陥落。少し前までやれ10連勝だと言っていたのが、あっという間にどん底だ。さぞかし選手たちはつらいだろう。平日ゲームもあって疲労困憊だっただろう。お疲れ様。でもわたしはチームを信じているので、ここからまた上がってくると思ってあまり心配していない。もうすぐジャスティン・バーレル選手や柏倉選手が戻ってくるから。また今週末からやっていくぞ。

アウェー観戦は初めてだったが、遠方にもかかわらず滋賀ブースターさんたちの声援はすさまじかった。アルティーリはチームのイメージとしてヤンチャ感を作りこんでいるが、新興チームということもありブースター文化は薄めな感じ。これから発展して名実ともにヤンチャになっていくのかな。5000人集まっていてもメガホン中心で声出し応援はあまりなく、音響の大きさばかりが目立つ感じだった。というか音響がうるさすぎた。あのバカデカ音響の中で滋賀レイクスコールが鳴り響くのはなかなか痛快だな~とわたしも頑張って声出しながら思った。

GAME2は一人で見に行っていたのだが、ハーフタイム中に隣の女性二人組に声をかけてもらって話をした。どうやらW杯→マイキー→レイクスという同じルートをたどっていた上に、同じく在京ブースターだったのがとてもうれしかった。「ダイハツアリーナ、遠いけどめちゃくちゃいいところですよね」と意気投合。またどこかの試合で会えるといいな。

そういえば今週末にアルバルク東京琉球ゴールデンキングスの伝統の対決が名試合だった。さすがB1トップチーム同士。友だちが招待で見に行ってて、楽しんでいたようでわたしも嬉しい。このカードに当たるのはラッキーだよな〜。いつかみんなで見に行きたいものです。

 

20240205

朝起きたらド級片頭痛が起きていたのでびっくりする。もうそういうの終わったと思ってたんですけど!!と思いながらひーひー言いつつ薬を飲んでなんとか猫らの世話をしてお腹に食べ物とコーヒーを淹れてベッドに倒れこむ。午前中休み。も~。

なんとか10時過ぎに頭痛から抜け出せたので、身支度して出社。大粒の雪が降っていた。今日の午前中の会議で他部署にもわたしが3週間休むことが伝えられたらしく、会議が終わってすぐ先輩から「大丈夫!?」と連絡が来た。元看護師でもある先輩は、「痛みは多少オーバーに伝えて、ぜったい我慢しちゃだめだよ、病棟忙しいから我慢してると放っておかれちゃうから」と賢い病棟生活のtipsを教えてくれた。仕事にめちゃ厳しいけれど、先輩の情に厚くてこういう優しいところ、大好きなんだ。

仕事が落ち着いていたので堂々と定時に帰る。最寄り駅に着いたら、すでに10cm近く積もっていており明日の出勤が修羅であることを悟る。

 

 

20240126-20240131 今は我慢の時

20240126

記憶なし。

 

20240127

午前中、家事が捗ったので機嫌が良い。夜、久しぶりにマサラダイナーでモダンインディアンコースを食べた。ボトルワインも頼んだのでいいお値段になったが、大満足。メインの肉料理(パイ包み、ステーキ)が美味しかった。

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f:id:anoco:20240131233116j:imageこのくまちゃん完全に殺人鬼のやつ
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20240128

対福島戦、オーバータイムの末負ける。悔しい。でも試合最後のCJに希望を感じた。

 

20240129

やることが多い日。朝から急いで仕事を片付け、ある程度進めたところで打ち合わせ用にアジェンダを作成。ざっと作ってまた仕事を進めて、午後から打ち合わせ。休みの間に手伝ってもらう業務の説明で1時間喋り通す。汗をたくさんかいた。席に戻って仕事をしていたら新規の仕事が来たので定時までに片付ける。定時の後はスポット業務を進めようと残業するが、一日わちゃわちゃしていたので疲れが出て1時間ほどであがった。

帰り際、落ち込むニュースを目にして思わず目に涙。なんて酷いことが起きたんだろう。

すっかり気が滅入ってしまったので、帰りに何か温かいものを食べて帰ることにする。

タイ料理屋で甘辛スープの太いビーフン麺を食べた。予想以上に軽くてヒリヒリする唇のまま帰宅。

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なんか痒いなと思ったら久しぶりに全身に蕁麻疹。今日疲れたもんね〜〜。仕事が忙しい頃、よく蕁麻疹になっていた。

寝る前、1/23放送のアルピーDCガレージを聞いていたら平子さんの鼠蹊ヘルニア手術の体験談。手術直前でいろいろ不安なことがあって神経質になっていたので、明るい笑い声に張り詰めた気持ちが和らいだ。平子っちありがとう。入院中もラジオを聞くよ。

 

20240130

前日の夜中、執刀医の件でとてもショックなことが分かる。今から転院をした方がいいのか悩んで夜ほとんど眠れず。手術まであと二週間。明け方1時間だけうとうとして起きたら見事な頭痛になっていたのでため息をついて休みにする。

薬を飲むがその後半日ぐらい気持ち悪くて起きていられず。このわたしが食欲もほとんどない珍しい日。

夜遅い時間にもう一回薬を飲んだら動けるようになり、風呂に入り少し片付けをした。

寝る前に夫に今悩んでいることを相談した。答えは出なかったがやることは少しわかったので気持ちが落ち着いた。

そういえば、川真田選手が代表戦の合宿に選抜された。B1と違ってB2はバイウィークにもならないので(ふざけんなし)、チームとしてはかなり痛手だが頑張ってきてほしい。

 

20240131

朝起きたら酷い頭痛が再発。猫らの世話も夫に任せて薬を飲んで休みの連絡を入れて二度寝。9時過ぎに起きて、もしやと思ってコーヒーを淹れパンを半ば無理やり食べた。昨日はあまり食べていないし低血糖とカフェイン切れが頭痛に良くないのかと思って。しばらくしたら頭痛が落ち着いて起き上がれるようになった。カフェインが効くのはありがたいけど入院中に酷い頭痛が起きたらどうしよう、自販機はあるらしいけど缶のブラックコーヒーを何本か持ち込もうかな?とか考える。とりあえずコーヒーの量減らそう。

終日休み予定だったが午後から出社。やることが山積みになっていたので黙々と片付けた。集中できたので残業になったがやるべきことが終わってホッとしながら帰る。

今日は滋賀と熊本の平日ナイトゲーム。主力を欠き調子が下降気味の滋賀と1ゲーム差に追い上げている熊本との直接対決。残業だったし気持ちの余裕がなく試合はところどころ見るだけだったが、3点差で負けてしまった。悲しい。

今日は本当は抽選に当たってアトロク主催の「ボーはおそれている」の試写会に行くはずだった。体調不良だったし仕事も溜まっているので泣く泣く欠席した。

年末ぐらいからずーーーっと気持ちに余裕がなく、人にもほとんど会わず、本も読めず、続きものの映像作品の視聴も止まり、映画もろくに見ていない。仕事もやたら忙しい。おまけに心が折れそうな出来事すら起きた。ここ数年で一番しんどいかもしれない。

滋賀と同じ、今は低調の我慢の時と思おう。手術が終わって休んで体力が戻ってきたら、少しずつ取り戻していきたい。負けへんでのやつ。

20240122-20240125 続・病院通い

20240122

会社の健康診断。初めて行った健診クリニックだったが、とても綺麗で終わるのが早い。レビューを見ると機械的すぎると書かれていたが健診クリニックってみんなそうだからなー。スマホで次の検査を指示されて動くのだが、「次はここに行け」と指示が出るので謎解きゲームみたいだった。トイレに入ったら、ネオレストが設置されてて笑ってしまった。人間ドッグコースは高そうだ。

今年は初めての経鼻での内視鏡。経鼻は楽かなと思って選んでみたが、普通に辛かった。丁寧なのは良かった。鎮静剤を使わないので検査を終わってすぐ所見を聞けるのは良い。

ロイホで昼を食べたあと出社。モーニングもまだぎりぎり頼める時間だったが、黒×黒ハンバーグが食べたかったので朝から食べた。おいしかった。

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しかし、健診の後に働くのって結構辛い。麻酔のせいなのか2時間ぐらいは頭がぼんやりするし、慣れない検査でなんだかくたびれていた。

会社に着く前に、近くのパン屋であれこれ買う。ベーグルとして売られていたパン。こんなバターをたんまり使ったのならベーグルと言わないのでは?と思ったが、それはそれとしてとてもおいしかった。また買おう。

夜、旧Twitterを見ると川真田選手がプチ炎上しており、なんだかなの気分。コート上の振る舞いはみんなに見られるし、なんなら記録されて拡散されるってことの悪い面が表れた感じ。

 

20240123

午前中は出社して仕事。上司が急に発熱していて途中で帰って行った。すぐ会議室に自主隔離してくれたがビクビクしてしまった。今感染症をもらうのは本当に困るんだ。

15時から口腔外科の診察と歯科麻酔科の診察。

歯型のプレートを噛みつつヘッドギアを装着して頭の大きさ、各パーツ同士の距離を測る検査。何かに似てると思ったらSAWのヘッドギアだ。

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上顎の移動量(上顎の骨を切って動かす距離)を決めるんだが超アナログでびっくりした。鏡で「自分が歯の傾きが真っ直ぐと思う位置」「自分が思う正中(顔の中心)だと思う位置」を指差しさせてそこが元の位置から何ミリかを測るやり方。そんな感じなんだ。見た目に大きい影響が出るから患者の意向を確認しつつ移動量を決定するんだな。

下顎の移動量についてはこちらに特に何も聞いてこなかった。まあお任せします。

下顎の手術は、顎の骨の形を変えるわけではないので輪郭はあまり変わらないとのこと。顎の骨は切って動かして小さいチタンプレートで固定するが、そのプレートを約1年後に除去する。その際に必要があればオトガイ形成(寿司屋で炎上した港区女子がダウンタイム中って書いてたでおなじみのあれ)、エラ削りをしますとのこと。もう神経損傷リスクのあることはやりたくないが、術後の経過を見て決めよう。

しかし、本当にこれから顎の骨を切って動かしてまたくっつけるんですか…?いまだに実感がない。

今日は専修医の若手の先生、認定医の中堅の先生、医科長のベテランの先生3人(全員女性)が立ちあっていたのだけど、3人を比べると経験を積むにつれ「凄み」が増えててなんだか笑ってしまった。あの若手の先生もいずれはこんな感じになるんだろうな。

後半は歯科麻酔科の先生から全身麻酔、輸血(自己貯血)の同意説明。10年前に経験した全身麻酔では嘔吐が一晩中続いてマジで辛かったが今回はどうだろう。わたしは副作用が出やすいハイリスク群なので、吐きまくりはあると思っておこう。術後は呼吸も苦しいし鼻も詰まるし吐き気もめちゃくちゃあるつもりで臨む。あるものと思って臨む方が気持ちが楽だから。せめて疼痛管理はしっかりされるものと信じておく。

明後日貯血をするが、迷走神経反射で気持ち悪くなるだろうということを事前に伝える。貯血用の静脈留置針は太いらしく、貼り薬の麻酔薬が手渡された。事前に貼って貯血に臨むようにとのこと。へー。

明後日が終わればこの通院ラッシュも一旦終わり、あとは入院の前の週に矯正科で歯にトゲトゲのフックをたくさんつける作業のみとなる。残業しつつ通院をたくさんするのはきつかったがなんとか終わりそうよかった。

 

夜、夫より先に寝たのだが耳栓のおかげでTVの音も気にならず熟睡できた。Loop Quietありがとう。

 

20240124

今日は一人仕事の日。仕事は落ち着いていたので午後はスポット業務に充てることができ、1件ほぼ終わったのでホッとした。あと2件!目処が立ってきたぞ。

帰り際、お客さんからの電話対応で居残りになってしまいちょっと残業して帰る。数年ぶりにお客さんに電話で怒られて新鮮な気持ち(わたしは電話を取っただけなのだが)。営業宛の問い合わせを急遽他の営業担当にお願いしたが、普段から駄話で近隣部署との関係性を作っておくとこういう時に頼りになってくれると改めて思った。横でお客さんとの電話を聞いていたのだが、代理対応してもらった営業担当のトークスキルに電話の後に思わずみんなで拍手して、笑った。お客さんからのクレームにならなくて良かった

帰宅後、友だちの日記でおすすめしていたエバラのなべしゃぶの素を使ってしゃぶしゃぶ。友だちに「美味しかったよ」と報告したら、香味野菜やレタスを使ったしゃぶしゃぶのことを教えてもらったので残り1袋はそれでやってみよ〜。

夫は夜勤で夜遅く出て行った。猫らと寄り添って就寝。

 

20240125

午前中在宅勤務。淡々と仕事。

午後は自己輸血のための貯血へ病院へ。貯血用の留置針が太くて痛いので外用麻酔剤のリドカインテープを事前に貼る。「これで無痛で済むのかな?」と思ったら実際に針を刺したら普通にかなり痛かった。通常の採血よりはるかに痛い。

貯血クリーンルームで行う。全部着替えるのかと思ったら羽織ものを一枚脱いでそこにガウンを着る形。そういうものなのか。オペの時用のネットを装着するとなんだかそれっぽい。

採血用のフラットになる診察台に座る。事前に気分が悪くなるかもと伝えてあったので、フラットにした状態でとってもらった。血を抜かれてる時はなんだか嫌なしんどい感じ。絶えず手のひらをグーパーしていなくてはならず寝るわけにもいかなかった。心拍と血圧をモニターしながらだったので、自分の心拍のリズムに合わせて手のひらを動かしたら少し楽だった。いつもは血圧が上100下60とかなのに、緊張から上120ぐらいまで上がっていた。わたし本当に貯血が苦手なんだな〜。血を抜かれてる時は辛いので、滋賀の選手の愉快なプレーを思い出したら少しリラックスした。JBやマイキーのダンク、のももの熱いドライブやDF、ライアンのリバウンドからのゴール下へのダッシュ、モータムのめちゃうまフローターシュート、モリのシャコったスリー、みやもんの献身的なディフェンス、 TEEさんの TEE、キーファーとライアンのめちゃうまタッチダウンパス、わっくんの才能がやばいダブルクラッチ、マニーさんの値千金スリー、ベンチで吠えるダビーなどなど…。好きなチームができて、こんなお守りのような存在になってるなんてなあ。全メンバーの素敵な場面が瞬時に思い浮かべられるようなファンになるとは思わなかった。と気が遠くなりながらしみじみした。

10分ちょっとぐらいで血をとり終わり、補水の点滴。だんだん気分が楽になってきて、やはり採血中は具合が悪かったのだと思う。担当してくれた歯科麻酔科の先生は丁寧で親切でありがたかった。口腔外科の若手の先生も立ち会ってくれて、帰り際も優しく声をかけてくれた。

帰りはフラフラになるかと思いきや、意外と普通に帰れたので良かった。途中下車してユニクロヒートテックの腹巻きを買ったりする元気すらあった。

夕飯は適当に残り物を食べて、また夜勤に出掛けて行った夫を見送って今日は早めに就寝。

しばらく通院がないので気分が楽!お疲れわたし。